株式を中心にした資産運用を20年続けています
運用資産の約7割を米国株式のインデックス中心に長期運用しています
残りを趣味の範囲で、米国個別株およびテーマETFで運用し、楽しんでます
20年長期運用を続けたおかけで、素人としては、それなりに資産を拡大することができています
しかしながら、「もっとうまく運用していれば、今よりも増やせたのでは」と思うことも沢山あります
ということで、
皆さんが、私と同じような失敗をしないように、私の失敗談についてお話します
失敗について語る内容が多いので、2回に分けます
今回はその1回目
資産運用は成功もしたけど失敗も沢山
20年継続して、そこそこの資産を形成できた要因は
①資産形成のコアとなる長期投資を前提にひたすら積み立てを継続した
②米国株中心の投資に切り替えた
この2点と思っています
ただ、この二つのこと以外にもイロイロと投資して、それなり失敗しています
過去のポートフォーリオを見返すと恥ずかしくなってきます
幸い上記①②の方針をコアとして資産形成を行っているので、大怪我には至っていませんが、もし、もっと強くコアの方針を維持していれば、今よりも多くの資産を形成できていたことは間違いないでしょう
本当に、素人が資産形成だけを考えるなら①②の方針を維持するのが最も効率的です
しかし、慣れてくるとどうしてもコア以外のことをしたくなるのも、これまた自然の気持ちです
そこで、
私の失敗談を読んでもらって、そのコア以外に手を出すのを抑える気持ちが働けばと思っています
注1:「コア以外のものに手を出すな」と言っているわけではありません
リスク許容度の範囲、趣味の範囲ですることは問題ないです
ただ、「素人が頑張ってもあまりうまくいかないですよ」ってことを前提で楽しんでください
注2:本記事での「失敗」は資産を失った場合もありますが、多くは「これに手を出さなければ、もっと上手に資産形成できたのにぁ~」って感じの内容が多い点、ご理解ください
私の資産形成の振り返り
資産経験プロフィールのブログに詳しく書いていますが、簡単に私の資産形成の振り返りをします
①2001年 資産形成を運用で開始=さわかみ投信の積み立て開始
その後、2015年くらいまで、長期投資を前提とした投資信託(ひふみ投信、セゾンバンガード投信、インド・ベトナム投信等)を積み立てる
さわかみ投信、ひふみ投信は国内株式の投信です
②2010年ごろ 日本高配当株を購入
③2016年ごろから、グローバル株式、債券、REIT投信の積み立て開始
この時は、株式集中よりリスクを抑えて分散した方がいいかなと考えました
④2018年ごろから、初期から継続していた投信を米国株インデックス投信に切り替える
20年半ばまでに債券、REIT投信含めて2019年ごろまでに、積み立ててていたすべての投資信託を米国株の投資信託に切り替え完了(一部、先進国全体のインデックスは切り替えず継続)
⑤2018年ごろから、日本株を米国高配当個別株投資に置き換え
20年半ばまでに、1銘柄を残してすべて切り替え
⑥2019年中ごろから、米国個別株の比率を下げインデックスETFの比率を上げる
19年半ば米国インデックスの比率23% ⇒20年10月48% ⇒21年10月70%
これにより、資産拡大が加速
⑦2019年インデックスETF比率を上げつつ、個別は高配当株を売却し個別成長株購入
現在は、個別成長株の売買をしながらも、インデックス比率を上げていっています
ザクっとこんな流れでしょうか
当時としては失敗ではないけども、今はしてはいけない投資
資産形成の歴史を振り返って、当時てしては間違った判断とは思わないけど、今はしてはいけない投資として
信託報酬の高い投資信託に投資すること
「さわかみ投信」や「ひふみ投信」は信託報酬が1%を超える、信託報酬が非常に高い「アクティブファンド」と言われる商品です
いまでも、信託報酬が高額なアクティブ投信は沢山あります
その多くは市場平均=インデックスに劣後しています
今、米国株インデックス連動の投資信託に切り替えましたのが、信託報酬は0.1%以下です
いまなら、「米国株インデックス」の一択です。
ただし、私は資産形成を始めた当時は、今のような手数料が低く、長期運用に適した投資信託がありませんでした。
少なくとも、私は知らなかったし、インターネットも今ほど気軽に見れるものでもないし、唯一投資の雑誌の情報が頼りで、そこは短期売買が中心で、長期運用をベースにした商品の紹介は非常に少なかったです
ただ、長期運用をコンセプト投資信託に、長期運用の考えで積み立てをしたことは、正しい判断だったと思っています。
(長期投資の考え方を知るきっかけとなった、「さわかみ投信」の沢上篤人には本当に感謝しています)
さらに、安い信託報酬の商品が普及し始めたとき(情報が広まり始めた時)にインデックス投信切り替えたことも成功のポイントと思いっています(税金はたんまり取られましたが)
日本高配当株投資
日本高配当株への投資は、結果的に損はしなかったのですが、資産形成期の段階では資金をコアである長期投資に回すべきだった、失敗の一つです
(失敗によって学ぶこともありますから、すべてが無駄ではないです)
2010年頃から、積み立てだけでなく日本の高配当株を買い始めました。
配当金は貯金し、少し溜まったら生活費の足しにしていたと記憶しています
このころ、リーマンショックで積み立てていた投資信託の資産価値が下がっていました
少しまとまったお金ができたときに、投資信託の積み立てによる運用益だけでなく、個別株運用をして、「配当を楽しみに資産を残そう」との発想を持った次第です
当時は、米国株の情報も少なく、私の中には日本株の選択しか頭にありませんでした(ただの情弱だったかもしれません)
運よく、アベノミクスのおかげで株価は下がることなく、それなりに資産を増やすことができましたが、後の反省としては、銘柄の選別もイメージだけで選んで、損をしなかったのは本当に運が良かっただけだと思っています
やはり、素人の資産形成の時期は、長期運用を目的にした投資信託を買って資産を拡大することを優先すべきだったと思います
そうすれば、もっと早く、資産形成ができたと思っています
その後、米国の個別株の情報を入手し、手軽に購入できるようになった結果、米国の高配当株へ資産を移しました(これも、失敗の一つです、後程詳述)
現在は、ある程度資産を形成できてきたので、キャッシュフローを得るためと、米国への資産集中を避けるため、日本高配当株の購入を始めております
日本の個別高配当株の購入をすることは、
・あくまで老後の資産形成にめどが立ったこと(私の資産運用の目的は老後の資産形成が目的です)
・個別企業の財務諸表等で経営状況を見る力がついてきたこと
これが前提です
ですので、初心者の方には、やはりお勧めしません
米国株高配当投資
2017年頃から米国株の情報がネットの中で結構出るようになりました
その情報をもとに、日本株の成長性に見切りをつけ、米国の成長性に期待し、資産のほとんどを移しました
積み立てていた投資信託も、すべて米国株のインデックスに買い替え、高配当日本株も米国の高配当株に買い替えました
米国のインデクス投資信託への買い替えは、いい判断だったと思っていますが、米国高配当株への買い替えは失敗だったと思っています
なぜか、高配当株というものは、成長しない成熟企業が多いです
ですので、配当はそこそこあるのですが、肝心の株価が上がらない、むしろ下がります
このころ買った米国株
ブリティッシュアメリカンタバコ、フィリップモリス、スリーエム、AT&T、ナショナルエナジー
それぞれ、優良企業なのですが、いかんせん株価が伸びない、むしろ下がる企業ばかりでストレスがたまる
結局、資産を形成するには、高配当株は適さないと判断
2019年ごろから、成長株に買い替えを始めました
成長株買い替えの話は、第2弾でお話しさせていただきます
まとめ
今回は、高配当株投資をしたことによる失敗について話させてもらいました
失敗からの教訓です
・ 資産形成期の段階では資金をコアである長期投資に回すべき
・高配当などの個別銘柄はある程度資産形成のめどがついてから
・高配当株は低成長企業が多いことを理解し、かつ財務諸表等で経営状態を確認できる力がついてから
・日本株の成長は米国株に比べ非常に低い
その後、成長性を重視した米国個別株の投資をするのですが、これがまたよくない
次回その話をします
ただ、繰り返しで恐縮ですが、
失敗をすることのすべてがダメではありません
失敗により学んだおかげで、今の自分があります
ただ、失敗によるリスクの大きさによります
幸い私は、大きく資産を失うほどの失敗にはにはならなったので結果的に順調に資産を形成できていますが
一つ間違えば、大きな損失です
そのリスクは今後も続きます
皆さんのリスクが最小になるようにと思い、私の失敗を語らせてもらっています
あくまで、自分のリスク許容度を理解し、投資を実行してください
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