新たに工場の担当になる度に感じるのが「工場の生産計画」
現場の班長とか、月次の生産台数の達成を最優先にしています
いやいや、お客さんの需要に合わせて生産するのが最優先です
それをするには、生産計画、特に計画変更情報をどのように共有し、関係部門が対応できるかがカギになります
「お客さんの需要」
ここで、まず「お客さんの需要」について定義したいと思います
本来は、「お客さんが必要な時に必要な数量を届ける」これが一番いい
ただ、これかなりハードルが高い
できてる工場どれくらいあるのだろう(・・?
と、個人的に思っています(世間知らずなら申し訳ないです m(__)m)
ですが、工場の仕事していると、幹部の方針で
「需要に連動した生産」
って言葉出てきます
しかし、こんなことはエクセレントな工場でないと無理と思っていて、、
1.お客様に約束した納期にに連動した
2.後工程の需要に連動した
に言葉を置き換え、現場に「目指す姿」として訴えています
ということで、この記事はこの1.2を前提に話します
月単位の生産達成
大抵の工場は、毎月の最終完成品の生産計画を立て、それに合わせて、部品・材料の納品や前工程の生産計画に落とし込んでいきます
私の担当した工場で見られたのは、「今月の生産台数達成しました」に代表されるように、これが月単位なんです
経理単位が月次の場合が多いので、このような考えになるのかもしれませんが、本質ではないですね
この考え方ベースですると、材料・部品納品、前工程の生産の計画も月単位になりがち
「イヤイヤ、納品はJIT(Just in Time)納入です」
っていう人もいますが、これはあくまで部分的
サプライヤーひと月分まとめて納入、それを平気で受け取り
普通にやってます
「必要なものを必要な時に必要な数量」
月次管理の会社ではかなり難しいです
月次単位の販売管理
次のステップが、月次単位の販売管理
「今月の販売、何とか達成できわた~」
と、思う責任者も多いと思います、私も全く思わないわけではないです
でも、意外と、お客さんが要求していないものまで納品したりしてることあるんです
「Aの商品作れんかったから、B商品なら工場に在庫在庫あるから受け取って」
「C国、出荷遅れたらD国に受け取りお願いして」
みたいな
これって、工場の都合メチャメチャ押し付けてますね
お客さんの都合まったく考えていない会社の事例です
やっぱり、コンテナ単位、トラック単位での出荷管理
ということで、やっぱり目指すべきはコンテナ、トラックの予定=お客さんと約束した納期で出荷する計画ベースでの管理ですね
これをいうと、まず現場から出てくるのが
「工程の切り替えが多くなる」
ハイ、その通りです
月次単位の管理をしているところは、まとめて生産することを是としていますので、非常に難色を示します
でも「お客様への納期通り」と言えば、大抵理解はしてくれるんです
ただ、実際に実行する、できるは別
これをしようとすると、まずは切り替えのロスを減らすことをしなければなりません
これしないと、生産性低下します
ツイツイ切り替えせず、作りすぎたあげくに共通部品を使いすぎて、欲しい商品用の部品がなくなる
生産が出荷に間に合わなくなりますね
次に部品の納品、前工程の計画の立て方の変更
しっかり、完成品の計画に合わせて連動して完成品工程に納品しなければならないですね
これも、担当者の意識や、場合によっては社内のシステムの変更も必要かもしれません
出荷と連動した生産をするために
ようやく前提の話が終わって、本題
この考えで始めると、まず起きるのが材料、部品、仕掛在庫が増えます
後工程の変更に追随できないので、ついつい納品しすぎ、作りすぎが発生します
後工程にきっちり連携した、納品計画や前工程の生産計画を実行できている会社、どれくらいあるのだろう~
って私のイメージです
そのくせ、必要なものがない
倉庫があふれているで、モノが探せない
いろんな問題が起きます
そして、トラブルで、後工程の生産計画が変更になったりしたらもう駄目ですね
悪の循環の始まりです
これを解決するには、
今日から最終完成品の1週間分くらいの生産計画の共有をすることがポイントになります
「そんなん当たり前やがな」
と思った人、イヤイヤできてい工場多いんとちゃいます!!
システムの中ではできているかもしれません
でも、最新版管理できてます????
関係者が、常にそれを見て、変更とかあった場合対応できています????
せいぜい明日の分、明後日の分まででない?
それでは、納期調整、前工程の生産調整結構厳しいですよね
やっぱり、1週間分くらいは一目で関係者全員が理解しないと
個人的には、
リアルに壁やボードに1週間分程度の計画を張り付け、変更があれば常にそのボードを直して、全員で共有
これちゃうかなぁ
と思っています
先の変更まで一目で確認して、各部門が対応
この体制ができないと、問題が起きた時、ホント部門間の責任の押し付け合いになります
まとめ
出荷計画に合わせて生産するためには、関係部門が対応できるように、早い段階で先々の情報を共有して対応することが重要です
そのためにはボードでの見えるかがおすすめです
「出荷計画あわせて生産する」
この意識改革から変えないといけない工場もあるかしれませんが、そこができれば、情報を共有できる仕組み、作っていきましょう
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