【海外会社の経営に関わる人へ】マネジメントの現地化について考える

多様性

海外会社のマネジメントを現地化していくことを模索している会社も多いと思います

海外子会社のマネジメントをする方法は、

・トコトン日本人がマネジメントする

・トコトン育成した後ローカルがマネジメントする

このどちらかです

できることならローカル中心のマネジメントがベターと考えます

しかし、この現地化が中途半端に終わっていること多いように思えます

原因を考えてみました

海外現地法人のでのマネジメント

私が赴任してきたタイ・マレーシアに限りませんが、海外子会社のマネジメントのあるべき姿、どの会社も悩んでいると思います

経験から考えて下記二つの方法しかないと思います

 ①ローカル人材を採用し、徹底的に教育する。そして任せる。さらに、任せることにより育成する

   それまでは、日本人がマネジメントする

 ②日本人がすべて(ほとんどを)マネジメントし、ローカルはマニュアル業務中心に行う

当然、現地ローカル100% もしくは日本人100%でマネジメントすることはありませんが、重きをどちらに置くかとの話です

②の方法を選択している会社もありますが、やはり本当にグローバル企業になるには、①の現地化を目指すべきと思います

理由は、日本人は現地の人のことを十分に理解せず、マネジメントしてる場合が多いからです

【海外で仕事をする人へ】現地の人々の「考え方・特徴≒文化」を理解して仕事をしよう
タイの工場で9年働いています。タイの人の考え方や特徴を理解していないために多くの失敗をしてきました 日本人と同じと思わず、特徴を知って話をしなければ、自分の考えが通じません

まぁ、最悪はどっちも中途半端にしている場合ですね

結構多いですが

ローカルによるマネジメントするための課題

「ローカル人材を採用し、徹底的に教育する。そして任せる。さらに、任せることにより育成する」

を目指した場合、結局その人材の育成に行きつくことになります

そして、実行する場合の最大の問題が、

人材を育成できる日本人を赴任させていないことです

「早くローカル幹部を育成しろ」と言っている、親元の日本が、育成をすることに適切な人材を送り込まなければ話にならないです

・ローカルの考え方や特徴を理解しようとしない

・英語も話せない

・コミュニケーション能力の低い

普通にこんな人材を赴任させていませんか?

経験的に若い人は順応性が高いため、上記の問題をクリアしすい傾向がありますが、

オヤジが赴任してきたときは、現地責任者としては「はぁ~~~」と思うこと度々です

さらに、人材育成は時間が必要です

日本企業の場合、普通に会社入って課長になるにも10年以上、ましてや経営層になるには相当の時間が必要です

その間、OJT、幹部研修、スキルアップ研修等多くのコストとエネルギーと時間をかけているはずです

同じこと、海外子会社でどこまでできてます?

さらに、時間がかかるため、赴任期間中に成果が出ないことも多いです

だから、赴任者も育成を軽視してしまいます(意識・無意識関係なく)

日本側も、結果が見えにくいから、赴任者が人材育成に力を注いでも評価しない場合もあります

こんなことにならないように、親元は、現地まかせにせず、長期的な視野で適切な赴任者を選びながら、子会社を育てていくビジョンを描いていきべきでしょう

ローカル人材の成長の機会を奪っている

もう一つの問題

日系企業は、日本人がマネジメントするために、ローカルがマネジャーとして成長する機会を奪っていることが多いようです

タイの場合ですが

タイにはグレンチャイ=遠慮する という文化があります

・良い意味では、自分が我慢して他人を立てる

・一方で、誰かが、その役割をやってしまうと、「どうぞ」となり積極的でなくてもいい

二つの意味があります

ですので、日本人がマネジメントしてしまうと、どうぞ、「私は(自ら動かず)言うとおりにさせてもらいます」みたいな気持ちになります

これでは、責任ある仕事をしながら経験を積み、マネージャーとして成長をする機会を奪ってしまいますね

この面でも、日本人は、タイ人の特徴も理解して育成する必要があります

ローカルを育成する環境を整える

まずは、十分な教育、育成ができる人材を送り込むことです

本当に手取り足取り、徹底的に行わなければなりません

どこかの、研修センターやコンサルに任していたのでは絶対にできません。

出向者が手取り足取り教える

さらに教えたローカルが、さらに他のローカルに教えるカルチャーを作る必要があります

そうすることにより、タイの人は教えてくれた人に感謝し、会社へのロイヤリティも持ってくれます

そうして良い循環が出来上がります

次は、日本の親元が過剰な介入をしないことです

現地に報告を過剰に求めると、ローカルは対応できません

日本の親元は、現場の実情も分からずに、言いたい放題言います

ハッキリ言ってローカルには全く理解できません

要求する日本側は「ローカルに理解させるのは、赴任者の役目」と思っています

これでは、いつまでたっても日本人が中心にになり、タイ人が成長する機会は無くなっていきます

日本側は、直接ローカルとコミュケーションをとっても、理解しあえる方法で、現地と話しましょう

まとめ

海外子会社のマネジメントをどうするか、大きくは二つ

・トコトン日本人がマネジメントする

・トコトン育成した後ローカルがマネジメントする

どちらにするにしても、中途半端が一番ダメです

マネジメントをローカル化するなら、徹底的に教育し、またそれができる人材を送り込む

そして、日本側も、赴任者抜きでコミュケーションが取れる環境を作りましょう

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