【運用資産の出口戦略について考えている方に】出口戦略は現金とリスク資産の定率引き落としとリバランスかな

資産運用

株式を中心にした資産運用を20年続けています

老後に備えて資産運用やってます
35歳のときから資産運用はじめました。目的は「老後資金と子どもたちへの引き継ぎ」、でも、始めたときは単に積立貯金気分で。色んな種類の資産運用があるなか、資産運用開始頃から今に至る経緯を書いたブログです

運用資産の約8割を米国株式のインデックス中心に長期運用しています

残りを趣味の範囲で、米国個別株、テーマETF、日本の高配当株で運用し楽しんでます

とはいっても、メインの目的はリタイア後の生活資金です

ただ、リタイア後どのように取り崩して生活するか悩みますね

私もあと2年でリタイヤする予定です

今まで考えていた出口戦略は、リスク資産を定率で取り崩す方法でましたが、少し変えることにしました

今まで考えていた出口戦略

まずは、今まで考えていた出口戦略について少しお話します

私の資産は現時点、現金35%、リスク資産(株もしくは株式連動の投資信託)65%

リスク資産のうち85%はインデックス、15%程度が個別株です

リタイア後は

1.生活費はリスク資産の取り崩し

2.まとまって必要なお金(家の修理費、車の購入、長期旅行、その他緊急資金等)は現金=貯金から

資産の取り崩しはインデックスの5%程度を毎年定率で取り崩せば、何とかなるなと考えていました

有名なトリニティスタディやそのほかの動画などでは

「株式だけでなくリスク低い債券の比率が重要」とか、「4%という数字」がよく出てきますが、

個人的にはいろいろ考えて、大きな出費には現金で備えているから、継続的に必要な生活費の対応は、リスク資産の取り崩しを定率ですることで問題ないかと考えていました

理由は

・債権も結構リスク高い(特に最近は)

・世界株、米国株は長期で見れば必ず成長する

・定率で取り崩すことで、株価低迷時は少なく取り崩すことで影響を下げられる

・米国株で5%成長は固い

と考えたからです

また、ネガティブな話として

「資産を取り崩すのは精神的負担が大きい」

との意見もあります

こればっかりはやってみないとわかりませんが、頑張ります

今までのスキームの問題点

上記の方法でほぼ問題なしと思っていたのですが、ひとつ長年気にはなっている問題はありました

「株価下落時に定率で崩して大丈夫か??」

特にリタイア後すぐに株価下落になると結構精神的にしんどい運用になってしまいます

その場合は現金から生活費を補うのがベターっとも考えたのですが、どうもそのルール決めにいい案がなく考えどころでした

どの程度の下落なら現金? との判断がつかなかったのです

参考図書をベースにした新スキーム

そんな時に出会った本がこれ

カン・チェンドさんの「積み立て投資の終わり方」

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この本に書かれているスキームを一言でいえば

全資産(安全資産+リスク資産)を毎年定率で年に1度取り崩し、その時リバランスする

詳しくは本に譲るとして、超簡単に事例で説明すると

例えば、安全資産(主に現金)とリスク資産(主に株、本の中では債券等もこの中に入っています)比率50% 1000万円ずつ、計2000万円保有し、全資産から5%取り崩す場合(税金は考慮せず)

本では3%をお勧めしていますが、イメージつかみやすいと思うので5%で説明します

◇リスク資産が増えたばあい

取り崩すタイミングで株価が上昇して、安全資産1000万円 リスク資産1200万円

の場合

取り崩し金額 2200万円×5%=110万円

を生活費に回すことになります

その後の、資産は

2200万円ー110万円=2090万円

これを50%の元の比率にリバランスします

各資産の金額は

2090万円×50%=1045円

この金額になるように

リスク資産からは

1200万円-1045万円=155万円

このうち生活費に110万円 現金資産に45万円回してリバランスします

株価が上がっているときに、株を売り現金にするのでいい感じかと

◇リスク資産が減った場合

安全資産1000万円 リスク資産800万円 1800万円

生活費1800万円×5%=90万円

その後の資産は

1800万円ー90万円=1710万円

各資産は1710万円×50%=855万円

安全資産は1000万円ー855万円=145万円取り崩し

90万円生活費 55万円をリスク資産へ移動させリバランス

株価が下がっている時なので、現金からリスク資産への移動は理にかなっています

新スキーム効果

このスキームなら、私が不安に感じていた

「株価下落時でもリスク資産を取り崩していいのか?」

問題を軽減、取り崩しのルールを明確にすることができます

つまり

株価下落時、現金から多めに生活費に、場合によってはリスク資産の買い増し

をすることになりリスクをある程度抑えて、資産の継続性を高めることができると思いました

私の感じていた不安をかなり緩和することができるというわけです

さらに、これをルール化できることがありがたいです

また、まとまったお金が必要場合も、前のスキームは

まとまった支出のためにに蓄えていた現金を使う

ではなく

生活費と同じように、

全資産から必要な資金を取り崩しリバランス

することになります

これで、株価好調の時はリスク資産から、下落時は現金から取り崩すことができます

まとめ

カン・チェンドさんの「積み立て投資の終わり方」を読んで、少し不安に思っていた出口戦略の心配点を緩和し、戦略を明確にできてきました

まだ、

安全資産(現金)とリスク資産の比率をどうするか(本著では50%を推奨)

取り崩す比率をどうするか(本著では3%を推奨)

リスク資産を何にするか(本著ではオールカントリーの投資信託への集約を推奨)

年1回ではなく、月にしたらどうか(1年分まとめて資産を取り崩すと管理が面倒だから)

等々、今後決めていくことはまだありますが、いったん方向性は決まったかと

細かいところは、ある程度走りながら修正していってもいいかと考えています

皆さんの参考になりましたらうれしいく思います

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