マレーシア来て2年が過ぎました
マレーシアはマレー系、中華系、インド系民族が住む多民族国家です
そのため、多民族国家ならではのことを経験することがたくさんあります
今回、マレーシア国内で別の会社に移って、多民族国家の特徴を改めて感じたので記事にしてみます
狭い見識で、物事を勝手に決めつけてはいけないということを改めて気づかされましたという話です
マレーシアで2つ目の会社へ
今月からマレーシアで2つ目の会社に移りました

同じグループ会社ですが、会社変われば、変わるなぁ~と感じています
まだ1週間ちょっとですが、会社の組織表の責任者をみて、前の会社との民族の構成の違いに驚いてしまいました
民族別組織
前の会社は、二人いたローカルのDirectorは中華系
かなり仕事ができ、私もかなり信頼していました
そして、その下の管理職、GM(General Manager)日本でいう部長クラスですが、そのほとんど、80%以上が中華系でした
マレーシアの国全体の民族構成(マレー系6割 中華系3割 インド系1割)から言うと、「かなりいびつだな~」と感じてはいたのですが
・経済活動は中華系中心(政府系はマレー系中心)
・マレー系は仕事に対し、あまり積極的でない人の割合が多い
と聞いていたので、「そんな、もんか」とのイメージでした
しかし、そんななかでも、我々日本人には肌で感じにくい民族間の壁があるのは感じていました
例えば、数少ないGMがマレー系の部門は、その部下たちも皆、マレー系
インド系なら皆がインド系
そうなると、世代交代して次の部門責任者も同じ民族の責任者が続くことになりがち
それでも、「部内のマネジメントがしやすいならそれでもいいか」と勝手に思い込んでいたのでした
新しい会社での民族構成みてビックリ(+_+)
今回新しい会社に行って、組織図を見て最初に驚いたのが、前の会社との民族構成の違いです
3人いるDirectorはマレー系2人 中華系1人
その下のGMたちは7割程度がマレー系
前の会社とは大違いです
自分の見識の低さを反省しました
前の会社で中華系が多い理由を、少ない情報で勝手に「思い込んでいただけ」という、お恥ずかしい状態だったということです
組織の成り立ち
「組織の規模にかかわらず、トップの民族のメンバーが集まる」
結局こうことかなと思います
前の会社で各GMの下にはGMと同じ民族のメンバーが集まる
これと同じで、会社幹部(Director)と同じ民族がその下のGMに集まる
前の会社では、幹部が二人とも中華系だったのでGMが圧倒的に中華系が多い
今回の会社はマレー系が多いので、GMにマレー系が多い
組織の規模にかかわらず、このような構成になるのでしょう
歴史的に何があったかは十分話を聞けていませんが、想像するに
両社とも日経企業であり、当初は日本人が幹部の大部分が日本人であったなかで、その後ローカル化を進める中で、選ばれた人材がマレー系だったか中華系だったかの違いのように思えます
組織内のローカルの民族構成が固まってくると、上の階層が同じ民族を引き上げるので、もうこの構成は社内クーデーターでも起きない限り無理ですね
この構成を変える必要はないのですが、優秀な人材を引き上げるときの障害になる可能性を危惧しています
ますが現状の構成の中でできることを考えていきますが
まとめ
マレーシアの会社組織の中での民族構成の成り立ちについて感じたことを書きました
一番、言いたかったことは、
「少ない情報、自分のわずかな経験で、物事の因果関係を勝手に決めつけてはいけない」
この歳になっても、わかった気になってはダメですね
謙虚に学び、知ることを忘れないようにしましょう
ということで、上記の記事内容も、今ある見識の中で書いていますので、もっと広がると別の考察が出てくるかもしれませんm(__)m
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