海外赴任を14年くらい続けております
コロナもあり、リモートでの会議が普通になってきたので、もう帰任するまでは日本の拠点に出社することはないだろうと思っていたのですが、思い直して日本の拠点を訪問することにしました
その時感じたことを記事にしてみたいと思います
ひとりのサラリーマン独り言ですが、
こんなサラリーマンが、どんなことを考えながら仕事をしているか、世間話的に読んでいただければ幸いです
今回は、長く日本の拠点を訪問していなかった私が、久しぶりに日本の拠点を訪問するに至ったところまでの話です
日本の拠点に訪問しなかった背景
最後に日本に訪問したのは約4年前、2019年10月くらいだったと思います
以前に勤務していたタイの工場を閉鎖することが決まり、その支援をお願いに行ったことが最後でした
この時は、日本の親元が工場閉鎖を決めたにもかかわらず、日本側で誰も主体的に動こうとしたいので、日本には日本の役割があることを気づいてもらうことが目的でした
それまでも年に1~2回は親元の全体会議に参加したり、休暇で帰国した時もコミュニケーションを図る目的もあり、拠点に顔を出しキーパーソンと直接会いに訪問する仕事熱心な社員でした
その後、コロナになり22年4月まで約2年半は、国をまたいだ移動は現実不可能に近い状態であり帰国したくてもできない状況でした
途中21年3月にタイからマレーシアに異動があり、この時はたくさんの手続きと隔離期間を経て、国境を超えることができました
その後、22年4月にコロナ明け初めての帰国
この時は、日本の拠点には行かず、実家訪問や妻との旅行を楽しみました
以前の私でしたら、拠点に顔を出し近況を報告することをしたかもしれませんが、この時は全くそんな気がしなくなっていました
その後も何度か休暇で帰国しましたが、その時に拠点には寄ることはなく、また仕事でも帰国することはありませんでした
なぜ、帰国したら必ず拠点に顔を出した私が、しなくなったのか
心境の変化を書き出してみると
1.リモートでの会議システムが容易になり、特に直接会う必要性が少なくなった
2.コロナ明け、やたらマレーシアへの出張者が多く、あえてこちらから日本に行く必要もなかった
この辺りが環境的変化でしょうか
ただ、私の個人的感情として
3.やたらスタッフの多い日本の職場を見たくなくなった
これは、タイの工場を閉鎖したことが私に大きな影響を与えたと思います
うまく表現できないのですが、
やたらスタッフの多い日本の職場=固定費が非常の高いことを放置した日本の状況を無視して、工場が儲からないから立て直そうとせず閉鎖することに強烈な違和感がありました
そのような感情をもって、日本の職場を見るのが、心中で受け入れらない面がありました
また、マレーシアに異動してからもある部門の事業を閉鎖し、多くの人に会社を辞めてもらう仕事もしました
このことも、わたくしは個人は全く納得いかず、現地の状況を見ることもなくこういうことを決めてしまうこと、心情的にすっきりしません
(タイの時はある程度や無得ないと納得して閉めました)
多くのローカル社員を退職に追いやりながら、日本では何事もなかったように過ごしてる雰囲気を見るのが嫌だった
ってことでしょうか
完全な私自身の思い込みです
誰が悪いとかではなく、私も逆の立場でしたら同じと思います
ただ、私が心情的に受け入れられなかっただけのことです
日本の拠点に訪問することを決めた理由
そんな私ですが、今回仕事を目的に帰国することにしました
どんな心境の変化があったのか
マレーシアに来て2年った後、グループの内のマレーシアにある別の会社に異動しました
入社以来まったく異なる部門で、別会社に入社したくらいの変化です
共通点と言えば「工場でものづくりをする」くらいでしょうか
よって、新しい部門にまったく人間関係が構築されていません
なんで、そんな部門に異動したか
「工場の現地法人の経営者としての能力を認められてスカウトされた」
と言えばかっこいいのですが、その必然もなく未だに謎です
それは置いといて
さて、そんな全く新しい部門に異動して人間関係がない状態では大変仕事をしにくい
赴任先の会社内は、ほとんど初対面の二兎たちとは言え同じ職場で仕事しているので、F2Fで顔を見ながら話もできますのである程度、相手に応じたコミュニケーションを取ることができます
ただ困るのは、日本にいてる人たちとのコミュニケーションです
「このネットの時代に何言うとん!!」
って声が聞こえてきそうですが、F2Fのコミュニケーションって重要と改めて感じています
困ったことを思いつくままに上げると
①相手の立場、人柄が分からない(職場、キャリア、肩書)
調べてある程度分かることもあります
ただ個別の打ち合わせなら可能でかもしれませんが少し大きな会議では無理
さらに、その性格までわかりません
相手がどんなキャラかを理解せず話するのはうまく伝えるのは、難易度が高いです
②相手の反応を見ながら話せない
人はやはり話するとき、意識せず相手の反応を見て、言葉を選んだり話し方を変えています
それにより、より伝わりやすく話すことができるのですが・・・
③相手も、私がどんな人間か全く知らない
日本側も、私がどんな人間か知らない
58歳、海外の現地法人の社長となると、ヒエラルキーの強い組織では、ある程度「厳しい人」みたいなイメージをもって私に接してきます
現物の私は全く違うのですが(弊社ではかなり異端だとは思います)
私をリモートの会議でしか知らない人が、出張に来て私と直接話していると、
「ケビンさん、リモート会議の時と全然イメージ違いますね。もっと厳しい人やと思ってましたわ」
と言われることは、何度かあります
ホントは明るい陽気なオジサンなんですけど、ただ、会議の時は結構日本側に言いたいことをはっきり言ってるせいかと思われます
自分では、できるだけに穏やかに話しているつもりですが・・・
気を付けなければなりません
結局上記①③の理由で
「このままでは仕事に支障が出る、ヤバイ!!」
と思い始め、封印していた日本拠点を訪問することを決意した次第です
続きは次回
長らく日本拠点を訪問しなかった背景とか書いているうちに、長くなりました
続きは次回に
いろんな納得できない思いがあり、日本拠点に訪問しないことを決めていたのですが、環境の変化で訪問することを決めたところまで書きました
ひとりのサラリーマンが、どんなことを考えながら仕事をしているか、世間話的に読んでいただければ幸いです
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