閉塞感たっぷりの日本
すっかり凡庸な先進国になってしまった日本
脱却するための一つの方法として多様性を受け入れ新しい発想で革新を起こすこと
今回は、民族編
民族の多様性を活かすことについて書いてみます
女性編はこちらを
多様性こそ革新を生み出すエネルギー
ちょいと、テーマがでかすぎて、本気で書くと、本が書けるような話ですが(ウソです。私の力ではかけません)、
私の経験レベルで考えていることを話します
最近、日本は元気ない、経済的には普通の国になってしましました
原因はいろいろとありますが、これから脱却する一つの手段として
多様性を活かす
ことだと考えています
女性が活躍できる環境も必要ですし、加えて民族の多様性も重要と思います
民族の多様性が経済的に発展する要素の一つとして、考えるきっかけとなったのは二つ
・米国株を始めたこと
・長期にわたり海外赴任をしていること
米国株を始めて感じたこと
2017年くらいから、米国株を始めました
最初は、リスク分散のつもりで始めたのですが、今は、日本株は1銘柄だけに絞って、ほとんど米国株で運用しています
理由は、
「当面、世界の経済は米国中心で成長する」
と確信したからです
なぜか、
・GAFAMに代表されるように、革新的な会社はほとんど米国発
・先進国で、唯一の人口増加国
・米国発の会社でも、対象の市場は世界中=米国株に投資しても実質グローバル投資と同じ
等々です
なぜ、米国は革新的会社が生まれ、人口が増加し、グローバルに展開できるのか
を考えると、結論は
「多様な民族を受け入れているから」
に行きつきました
当然それだけではありませんが、大きな要因だと思います
マイクロソフトを飛躍させたCEOのナデラさんはインド
Googleの共同創業者のセルゲイ・プリンさんはロシア
テスラのイーロン・マスクさんは南アフリカ
このように、いろんな国の出身者が米国では活躍しています
ご存じのように米国は移民により建国された国であり、今なお、移民を受け入れながら人口増を実現しています
(最近、その移民の受け入れや、合計特殊出生率が低下気味ではあります)
このように移民で成り立っている国だからこそ、
固定観念や古くからの慣習にとらわれず革新的な発想ができる
と考えます
また、日本のように「普通」にしていれば何とか生きられる国ではなく
ほかの人と違いを出さなければ、埋もれてしまい生きていけない
ようにも感じます
米国株への投資を始めて、米国の成長を見ながら、
移民を受け入れることにより、多様性を活かし、革新を生み出す
を強く感じた次第です
海外赴任での経験
海外でタイ→中国→タイ→マレーシア アジアで11年近く働いています
そこには日本と異なるいろんなカルチャーが存在します
タイでの事例です
今は、多民族国家のマレーシアで働いていますが、それぞの民族に特徴があります
マレー系は保守的
中華系はイケイケタイプ
インド系は分析タイプ
誤解を恐れず大まかにいえばこんな感じでしょうか
彼らの特徴を把握して、仕事の指示、組織構築をしないとうまくいきません
新しいことにチャレンジする仕事は中華系
現状分析はインド系、確実にオペレーションをこなすにはマレー系
みたいに
特に日本人の苦手な新しいことを進めたいときは、中華系は頼りになります
このように、海外で仕事をするときは、日本のやり方を導入するのではなく、現地の人たちと「統合」することを意味します
日本人のアイデアにこだわりローカルと「分離」したり、逆にローカル任せになってローカルに「同化」するとは異なり、「統合」がよりよい価値を生み出す方法になることを、海外での仕事の経験から学んできました
これも多様性を活かした仕事をする方法として非常に重要なコンセプトと思います
日本でどのようにすればよいか
日本は、単一民族で長く歴史を歩んできましたので、変化よりも、同一性を好む傾向がどうしてもあります
目立ったことを嫌い、出る杭は打たれる文化ですね
私は全くこれを否定する気はなく、日本人が長い歴史の中で学んだ正しい文化だと思っています
ただ、時代は変わってボーダレスになり、同一性だけではグロバールで戦えなくなってしまいました
ですので、これからの日本も残すべきカルチャーは残しつつも、新しく変化することが必要です
その手段の一つが、多様性を受け入れ、新しい発想で革新を生むことです
多様性のすばらしさを伝えたいとき、私はラグビーの日本代表の話をします
ラグビー日本代表の活躍を思い出すだけで涙が出そうになりますね
最高に感動したのは、2015年イングランド大会の南アフリカ戦の勝利です
当時、上海にいた私は夜中、一人、部屋で泣きまくったのの覚えています
スイマセンm(__)m
話がそれました
今の日本代表チームの中には多くの日本以外の国から来た選手がいます
その選手たちが、日本人にはない特徴を十分に発揮し、従来の日本代表に、欠けていたものを補い、チーム力を上げていきました
これぞ、多様性を受け入れ組織能力を上げることの典型的な事例と思います
日本人だけの代表チームは全く世界で通用しなかった日本人が、多様性を受け入れることにより強くなったのです
さらに、外国出身の選手ばかりではありません
日本出身の選手もたくさんいます
その方たちが日本代表として戦ったわけで、経済活動も同じような多様性を活かした活動を行えば、閉塞感いっぱいの日本も復活できるかもしれません
まとめ
これからの日本、本当に心配です
そう感じておられる方も多いと思います
一人当たりのGDPがOECD(経済協力開発機構)38カ国中、
1997年 4位、アメリカより中国よりも上位であった日本
それが、2019年 19位まで低下
金額もアメリカは約3万ドルが6万ドル以上 2倍以上になっているの比べ、日本は3.5万ドルが4.3万ドル 20%程度の増とどまっています
この状態からの脱却のガキを握るのは、
いかに多様性を受け入れるかにかかっているのではないかと、個人的には思っています
民族だけでなく、女性も含めて多様性を受け入れ、活かす
これからの日本の大きなテーマと感じています
そして、日本がどんどん成長し魅力的である国であることを願っています
(追記2023年10月)
最近の川口市でのクルド人の問題、不法入国者の問題とう移民の問題が拡大しています
民族の多様性は重要ですが、その社会のルールを守らない人は受け入れたらだめですね
参考:
数字は小川製作所さんのブログを参考にさせていただきました
日本の現状を、データをベースに考察をされている秀逸な記事で、いつも参考にさせていただいています
コメント